ゴルフ上達プログラム  スイング応用編

      Why なぜ練習なのか

しく、持続する”習慣”を作り出すために練習するのは、泥山にほんの少しの水を流すのと同じです。流す量や回数が十分であれば道筋ができ、水を流せば流すほど深くなります。もし流すことを止めると、その道筋に周りの泥が崩れてきます。

 ある時は、その道筋が最短ルートではなく、遠回りに流れたりします。余分に時間がかかる上、効率的ではありませんが、それでも水は下まで流れます。技術的に欠点のあるスイングと同じように、その遠回りしている道筋を直線的で効率のいいものに変えることはできますが、新しい道筋に完全に作り直すにはたくさんの水を流さなくてはなりません。そしてしばらくの間、水は両方の道筋に流れるでしょう。ゴルフスイングの道筋を変えるのも同じことです。

 この例え話からわかるように、もしスイングを型にはめたいのであれば、型が出来るまで数多くのスイングをしなければなりません。それが、コース、練習場、自宅、頭の中など、どこであってもかまいませんが、とにかくスイングをしなければなりません。
それも正しくです。あるスイングは複雑であったり、また、あるスイングは効率的であったりしますが、どんなスイングであっても変えることは出来ます。

 しかし楽なことではありません。反復練習が必要となります。20世紀の最も偉大であるジャック・ニクラウスは言います。「練習せずに一流のゴルファーになる人はいない、絶対に」



       才能だけでは十分ではない
 
 ゴルフは練習好きの人にとっては最高のゲームです。よいゴルファーの中には、
生まれつき大変優れた身体能力を兼ね備えている人もいますが、あまり才能のない人であってもいいゴルファーになれます。
運動センスをもって生まれた人は、思ったよりもゴルフにフラストレーションを感じます。それはすぐにいい結果が出ないからです。そしてゴルフを止め、他のことをしようとする傾向があります。あまり才能がない人であっても、即効性を期待せずに忍耐強く練習すれば、少しづつでも上達でき、いつかクラブチャンピオンになる可能性は十分にあるのです。

 PGA選手権の優勝者であり、ライダーカップの選手でもあったジェリー・バーバーは後者です。才能が特にあっただけではなく、何時間も熱心に練習した人の代表的な例と言えます。いつか誰かに「ラッキーだね。」と言われたバーバー。
「その通りだ。私は練習すればするほどラッキーになる。」と返したそうです。


          
ドリルの有効性

 ドリルを正しく行えば、ゴルフの技術を身につけるのに大変役立ちます。ドリルによって

1. 悪い癖をなくし、具体的な問題点や弱点を直し、よい習慣を身につけることが出来る。
2. ポジションのとり方や動きを覚え、感覚を掴むことが出来る。
3. スイング、もしくは身体の一部分を強化させるトレーニングになる。
4. 既に身につけている良い習慣を増強させることが出来る。
5. 技術練習になるだけでなく、運動にもなる。

「正しく行う」ことが、とても大切です。もしドリルの意味を十分に理解していなければ間違った習慣になってしまいます。その場合、新しいことを習う前にもう一度悪くなった部分を直さなくてはならず、時間の無駄となります。

 しかし、実際はどうでしょう。

 毎週のように、新しい情報等が週刊誌等で紹介されています。そして多くの方がそれを読まれているにもかかわらず、ほとんどの方が勘違いをしているのです。つまり文字から動きを伝えることは不可能だと言っても過言でないことを示しています。
 何度も述べていますが、私が「イメージトレーニング編」を作ろうと思った理由もここにありました。
 
 今回も、多くのドリルをご紹介しています。今回はPGA 小林 佳則ツアープロを交え、まずはバックスイング初期の動きを詳しく解説、そして実践に於いて最も大切な「リズムとテンポ」を中心に構成しました。
プロが目から鱗を何枚も落としたドリルもご紹介しています。

PGA 小林 佳則 プロ

 2005年 兵庫県オープン プレーオフの末 2位タイ
 2006年 ジャパンプロ出場

 美しいスイングはインストラクター用のデモビデオにも採用
 されるなど 定評がある・

過去、「植草 貞夫のゴルフ交友録・掛布のゴルフキング」などTV出演も多数
 
 現在、サンテレビ熱血!!ゴルフ塾」(水23:00〜)
 にレギュラーとして出演中


主な内容は以下の通りです

No. タイトル 内 容 イメージ
1. アドレスを再確認する アマチュアの多くはニイアングルが深すぎる。適正なニイアングルの確認方法とは
2. スイングセンターの位置を確認する 右股関節を使ったバックスイングをとるにはアドレス時のスイングセンターのポジションが重要
3. テイクアウェイの動きを理解する テイクバック初期の動きとは
4. リストコッキング アマチュアの多くはコッキングが遅すぎる。
5. コッキングを覚えるためのドリル バックスイング初期の動きとコッキングが理解できる打球練習方法とは
6.

バックッスイング(後ろに振る)
の感覚を理解する

テイクバックではなくバックスイングにするには
7. ターンアラウン
(リフトアップ)
ターンアラウンドとは
8. リストワークと回転を
シンクロさせる
インパクトゾーンで一番重要なのはリストワークと回転をシンクロさせること
9. 右手で左手を
叩くドリルの誤解
右手で左手を叩くドリルの正しいイメージ
10. スイングの最小形で打球し
ご自身のリズムとテンポを知る
個人差があるスイングテンポを見つける練習方法とは
11. 2歩で1スイングを完了する スイングが両股関節を使った回転運動と理解するには
12. 右への踏み込みで
スイングを始動する
アマチュアにとって非常に難しいフォファードプレス(先行運動)が出来るようになるには
13.

体の開かない踏み込み方を知る

ドローボールを打つための左足の踏み込み方とは
14. フリスビーフォローの動きを知る フェースローテーションを抑えるための左手首の折り方とは
15. 小林プロの目から鱗 小林プロが目から鱗を数枚落とした練習方法とは
16. アウトサイドインを矯正する スライス・引っかけの原因となる動きを矯正する打球練習方法とは
17 ドライバーでバントする 狭いホールに来た時、ドライバーを置きにかかる2種類の打ち方とは


以上、1時間11分です