真剣なプレイヤーのための練習プラン


「ゴールのない練習は全く練習しないより悪いというのは、
ゴルフに対する考え方が適当になるからである」

トーマス・ジメリックとリチャードオブライアン

トータルゴルフの共同著者




練習には目的が必要です本当に上達したい真剣なプレーヤーなら何を練習するかスケジュールを作らなければなりません。そして、プレイヤーはコーチと共に、練習が必要と判断した箇所に専念すべきです。その為にELESSONで何を練習すべきかを明確にお伝えします。

次に上げるのは、プロを目指す人、もしくは全国レベルの競技に出場しようと思う人のものです。



スケジュールA
1週間の練習と準備のスケジュール(プロフェッショナルレベル)
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
ショートゲーム
(チップ&ピッチ)
1時間 2時間 30分 2時間 1時間 1時間 15分
パッティング 30分 1時間 15分 1時間 - 2時間 15分
アイアン 30分 1時間 15分 1時間 30分 1時間 10分
ウッド 15分 15分 1時間 15分 30分 10分
バンカー 30分 15分 - 30分 15分 30分 -
コースプレー&
マネージメント
9ホール - 18ホール 9ホール 18ホール 9ホール 18ホール
精神面 専門書を読む
DVDを見る
1時間
リラックス
イメトレ
15分
リラックス
イメトレ
15分
専門書を読む
DVDを見る
1時間
- リラックス
イメトレ
15分
ルール学習
30分
体力面 エアロビクス
柔軟体操
1時間
筋トレ
30分
エアロビクス
柔軟体操
1時間
筋トレ
30分
エアロビクス
柔軟体操
1時間
筋トレ
30分
休憩
その他 特殊なショット
弾道の選択
ボールを曲げる
斜面
ラフ
15分
特殊なショット
左打ち
- 斜面
20分
用具のチェック ボールを曲げる 記録及び
スケジュール
作り





週末ゴルファーの練習方法


「ゴルファーは実際にプレーする時間と同じ時間を練習にかけるべきである。」

リー・トレビノ


ゴルファーの多くは気の向いた時ぐらいしか練習しないものです。しかし皆さんのように貧欲なアマチュアはどんな制約が
あったとしても、何とか時間を作り出すものです。トーナメントプレイヤーのように高い目標を持つわけでない場合、どうした
らいいでしょう。以下は提案です。



1. 出来るだけ練習スイングをする。「スイング形成編」でご紹介しているスナッグやミニクラブを使い、腰の高さのボールを打つ練習やハーフスイングを主体としたスイング練習が出来るようにする
2. 鏡や窓の前に立ち、「イメージトレーニング編」の練習をする。体の動きや正しいポジショニングの感じを掴むようにする。
cswing等を使用しビデオ分析をする。
3. テレビを見るときもグリップの練習をする。コマーシャルの間はイメトレをする。
4. 自宅か事務所に、気軽に練習できるスペースを作る。ショートゲームの練習を含めて。



スケジュールBは、上達したいけど、毎日、仕事や家族のことで忙しくウイークエンドゴルファー向けのものです。

スケジュールB
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
トレーニング 筋トレ
ストレッチ

イメトレ(体の動き)
イメトレ(ポジショニング等)
上記のイメージで素振り
筋トレ
ストレッチ

イメトレ(体の動き)
- 筋トレ
ストレッチ

イメトレ
(ポジショニング等)
上記のイメージで素振り
ラウンド前後
練習1時間


18ホール
トーナメント観戦
イメトレ
(ポジショニング等)
上記のイメージで素振りなど
打球 - ミニクラブ等の練習
30分
- ゴルフ練習場 ニクラブ等の練習
30分
- ニクラブ等の練習
30分
パター 25球連続 25球連続 25球連続 25球連続 25球連続 - 25球連続




競技指向のの人のためのゴルフ課題リストをご紹介します。



競技における心構え

by Gary Wiren
1. 現実的に妥当な練習とトレーニングスケジュールを組み、必ず実行する。緊急事態やどうしても実行を見合わせざるを得ない状況はあるだろうが、可能な限り規則正しくする。
2. 自分自身、自分のゲーム、そして自分のしようとしていることに肯定的であれ
3. 目的をもって練習する。短時間であるから内容の濃い練習時間にする、ウォーミングアップを除き、ショットはすべてコースに出ているつもりでする。数は少なくし、より完璧なショットを心掛ける。
4. 友人や家族との気楽なプレーであっても、やるべきことに必要なだけの時間はかける。娯楽のためであっても、プレーする限りはきちんと行う。それを習慣にする。
5. 勝者とは、必ずしも最高位でフィニッシュしたプレイヤーではない。勝者とは、自信の持つ能力を最大限に発揮するための準備に最も力を注ぎ、最高レベルのプレーを行うためにあらゆる努力を惜しまないプレイヤーである。これらをやり通しても、なお勝利を手に出来ない時もあるだろう。しかし、それでもその時のあなたは勝者なのだ。
6. どのような競技相手に対しても、敬意を払わなかったり、あるいは逆にやたらと萎縮したりしてはならない。能力的にほぼ釣り合っていれば、お互い勝ったり負けたりするものだ。
7. 試合に出てる中で貴方が最強と言えないかもしれない。しかし、強い相手はしばしば才能に溺れる。ゴルフでは忍耐とねばりがものをいう。
8. プレーする時間全てを通じ、その時やらねばならないことに焦点を絞り、一貫したゴルフを行う。良いスコアだからだといって油断したり、悪いスコアだからだといって投げやりになってはいけない。あなたにも競技相手にも、何が起きるか決して予測できない。だから諦めないのだ。
9. セルフコントロールは是非ともする必要がある。自制意識の喪失は、人間として個人的成長のみならず、ゴルフそのものにとっても有害だ。クラブを投げる、癇癪を起こす、汚い言葉を使う、観客や運営委員に文句をつける、イベントやコースに不平を言うなど・・・・・冷静さを失ってはならない。
10. 以下を守って身体の調子を万全に保つ
(a) 揚げ物、カロリーの高いデザート、必要以上の蛋白質、脂肪及び塩分はなるべく避け、新鮮な野菜や果物、シリアルなどを多く取り、1日3回バランスのとれた食事をする。
(b) 7〜8時間の睡眠をとる
(c) アルコール類を含め、化学的なものの使用を限定、あるいは絶つ。適量に抑える。一生懸命トレーニングしたことを一夜のメチャメチャで台無しにしない。
(d) 体力トレーニングのプログラムに、柔軟性、心血管、及び力の強化を図るメニューを加える。
11. 真剣には取り組んでも競技は広い展望に立って捉える。人生には、もっと大切なことがある。広い視野から見れば、競技者として勝つ必要はない、最善を尽くせばいいのだということが理解できる。
12. 自分のしていることを楽しむ。もし報われなかったり楽しめない場合は、プログラムを再検討して、楽しめるように組みかえる。